白髪はなぜパサパサになりやすいの?

黒髪と比べても、白髪ってなんだかパサパサ・ゴワゴワしている印象を受けますよね。

同じ髪1本なのに、こんなにも違うものなのかと驚いてしまいます。

なぜ白髪はパサパサしてしまうのでしょうか。

 

◇白髪は黒髪よりも「水分」が少ない

髪にメラニン色素が届いていないまま育ってしまった髪が白髪です。

このメラニン色素は親水性のため、水に馴染みやすい性質をもっています。

逆に白髪にはメラニン色素がありません。

水分を加えても上手く馴染むことができないため、

黒髪と比べてまとまりづらく感じるのです。

 

そしてもともとメラニンがあった場所は、メラニンホールという“空洞”になっています。

空洞化した髪は乾燥しやすく、うねりやクセも出やすいのです。

目立たないよう内側に隠した白髪が、ぴょんと飛び出してきた…

なんて経験がある方もいるかと思いますが

白髪だけがぴょんと浮き出てしまうのも、水分不足が原因です。

 

◇さらに、白髪染めで剥がれおちるキューティクル

キューティクルの役割は、髪を守る鎧のようなもの。

髪の傷みによってキューティクルが剥がれていくと、ささいな刺激が大ダメージへ繋がります。

キューティクルが剥がれた髪は、水分を保持することが難しくなり

紫外線に当たることで内部のタンパク質まで流れ出てしまいます。

 

残念なことに一度剥がれ落ちたキューティクルは再生しません。

根元のほうから生えてきた新しい髪にはキューティクルがありますが

白髪染めを繰り返すことによって、新しいキューティクルも剥がれ落ちやすくなってしまうため

「白髪が伸びてきてもパサパサ」という現象が起きてしまうのです。

 

◇日常の中で、髪をパサパサにする原因ってなに?

①自然乾燥

「ドライヤーは髪が傷むから、自然乾燥しているわ」という方もいるでしょう。

しかし水分を含んだ髪は、キューティクルが開いた状態。

この状態で摩擦など外からの刺激が加わると、簡単にキューティクルはささくれてしまい

剥がれてしまうこともあります。

 

髪が乾けばキューティクルは閉じますので

髪を熱や摩擦から守るヘアオイルをつけてからドライヤーで乾燥させてください。

同じ場所に熱を与えすぎないよう、ドライヤーを左右にふりながら乾かすことがポイント!

 

②タオルでゴシゴシ拭いている

シャンプー後のタオルドライで、髪をゴシゴシ擦っていませんか?

髪同士の摩擦や、タオルとの摩擦もキューティクルには良くない刺激です。

 

タオルドライは髪の水分をゴシゴシ拭きとるのではなく

髪をタオルではさんで水分を取っていくようにしましょう。

 

③頭のてっぺんからブラッシング

からまった髪を無理やりブラッシングで解こうとすると

キューティクルにダメージを与えてしまいます。

 

ブラッシングは毛先の方から徐々に優しくすることによって

髪のからまりも解けやすく、ダメージを最小限に抑えられます。

 

④白髪染めやパーマの繰り返し

白髪染めだけでなく、パーマもダメージにつながります。

自発的にキューティクルを開いて、中に薬剤を浸透させるためです。

いくらパーマの技術が進んでも、やはり髪にダメージは生じるため

パサパサ髪に悩んでいる方の中でも

パサパサでまとまらない→ダメージを受けてさらにパサパサ…

という繰り返しになってしまうことが多いのです。

 

パーマを繰り返している方は、髪だけでなく

これから生えてくる部分に重要な役割をする「頭皮」のケアも

同時に行うことが重要となります。

 

◇気づかないうちにダメージを負っていたキューティクル

いかがでしたか?キューティクルを傷める原因は、日常のいろいろなところに存在していることが分かったと思います。

すでに傷んでしまったキューティクルには、これ以上ダメージを広げないように

トリートメントで補修や保護を行いましょう。

また、毛先だけではなく頭皮のマッサージやケアも一緒に行うよう意識してみてください。